強引に帰宅させられても、美雪は学校から出る事もできないから。
「じゃあ、このメモに書いておいてくれないかな。その時になったら、大職員室から電話するよ」
「お願いします」
これで準備は整った。
あとは、先生からの連絡を待つだけ。
八代先生からの連絡を待ち、19時前。
さすがに待ちくたびれて、教室の自分の席で伏せていた。
高広と武司は机を並べて寝ているし。
こうして見ると、本当にふたりは同じだよ。
たまに同一人物じゃないかとさえ思うほど、行動が酷似している。
そんな事を考える私の携帯電話から、けたたましく音が鳴り響いた。
ドクンと心臓が音を立てる。
運命の時が訪れたのだと、そこにいる皆に告げたのだ。