昼休みが終わり、5限目と6限目の授業も終わって放課後。
皆も私の提案にのってくれると思っていたけど、残ってくれたのは高広と留美子だけ。
結子は、武司が心配だから見に行くと言い、翔太は心ここにあらずといった様子で、さっさと帰ってしまった。
「3人で何ができるんだよ。明日香は知らねぇだろうけどな、俺達はやる事はやったんだぜ? あとは美雪次第だろ。信じて待つしかねぇよ」
「そうそう、もう何をすればいいかもわからないしね。美雪みたいに『赤い人』と話せるわけでもないしね」
残ってくれたふたりでさえこれなんだから。
私がやろうとしている事は無駄なのかなと思ってしまう。
「うー……そうかもしれないけどさ、ただ待ってるだけなんて嫌じゃない。何かしてないと美雪に悪いよ」
誰も犠牲にしたくないと言ったのに、美雪を信じて棺桶に入ってもらったのを、私自身悪く思ってるのかな。
だからジッとしていられないだけかもしれない。
「明日香さあ、そうやって『何でも自分で』って考えるのやめなよ。人に任せて待つってのも大事だと思うよ?」
留美子は人に任せっきりなんだよ……なんて、本人を前にしては言えないな。
皆も私の提案にのってくれると思っていたけど、残ってくれたのは高広と留美子だけ。
結子は、武司が心配だから見に行くと言い、翔太は心ここにあらずといった様子で、さっさと帰ってしまった。
「3人で何ができるんだよ。明日香は知らねぇだろうけどな、俺達はやる事はやったんだぜ? あとは美雪次第だろ。信じて待つしかねぇよ」
「そうそう、もう何をすればいいかもわからないしね。美雪みたいに『赤い人』と話せるわけでもないしね」
残ってくれたふたりでさえこれなんだから。
私がやろうとしている事は無駄なのかなと思ってしまう。
「うー……そうかもしれないけどさ、ただ待ってるだけなんて嫌じゃない。何かしてないと美雪に悪いよ」
誰も犠牲にしたくないと言ったのに、美雪を信じて棺桶に入ってもらったのを、私自身悪く思ってるのかな。
だからジッとしていられないだけかもしれない。
「明日香さあ、そうやって『何でも自分で』って考えるのやめなよ。人に任せて待つってのも大事だと思うよ?」
留美子は人に任せっきりなんだよ……なんて、本人を前にしては言えないな。