私のせいで、いい雰囲気なんてなくなってしまったけど、それはどうしようもないかな。
「今日は、ここから『カラダ探し』に行くのか?」
「それでもいいかな?」
「俺は別にいいけどよ……日が変わったら、明日香はどうなるんだろうな? パッと消えちまうのか、それともここにいるのか?」
それは……どうなんだろう。
いつも、私目線で考えていたから、過ぎ去った世界で私がどうなっているかなんてわからないよ。
高広の言うように、パッと消えてしまうのかな?
それとも消えずに残っているのかな?
見たわけでも、見られるわけでもないからわからないけど。
「じゃあ……もしも消えなかったら、さっきの続きをしていいよ。泣いたお詫びに」
私が言ってるんだからいいよね。
これから「カラダ探し」をする私には関係がないけど、できる事ならこの世界を続けたいと思っていた。
高広の部屋で時間を過ごして、その時は訪れた。