私が答えた事のある質問ばかりで、悩む事なく答えて、学校に到着した。
教室に入らずに、直接屋上に向かった私と武司。
高広の前で「『赤い人』と戦うな」って言っても、武司は反発するだろうし、ろくに説明もできないと思ったから。
「んだよ……そんなに俺と一緒にいたいのか? でもお前は色気がねぇからダメだな」
「意味わかんないんだけど。誰が武司と一緒にいたいなんて言ったわけ? 勘違いしないでよね」
階段を上りながら、その言葉に首を傾げた。
色気がないって何よ……。
そりゃあ、結子は同級生とは思えないくらい発育がいいけどさ。
別に武司に気に入られようとも思わないし。
「まあ、別にいいけどよ。パンツ見せて誘ってるのかと思ったぜ。せめてもっとエロいのはけよ」
武司のその言葉に、慌ててスカートを押さえた。
振り返って見てみると、武司はスカートの中をのぞき込むような体勢。
「な、何してんのよ! バッカじゃないの!?」
「うっせーな、たかだかパンツ見られたくらいでガタガタ言ってんじゃねぇよ」