カラダの残りが少なくなって、調べる場所も少なくなったから、あせっているのかな。


それでもまだ、東棟と西棟はほとんど調べていないんだから、カラダがある可能性は十分あると思う。


ぞろぞろと4人連なって移動するのは危険……という事で、三階の残りの教室と、トイレを手分けして調べようと遥が提案した。


初日にはなるべく固まって……なんて言っていたのに、やっぱり日菜子と一緒にいるのが気まずいのかな。


隣の教室は小川君、その隣は日菜子で、階段の向こう側にあるトイレを遥が、一番南側にある教室は私が調べる事になった。


廊下に出て、窓より上に出ないように歩かなければならない。


放送室からも見えるし、改めて西棟は危険な場所だと思い知らされる。


廊下を移動して階段の前。


私と遥は、ちょっとした問題を前に立ち止まっていた。


三階から出られる屋上。


その引き戸が大きな一枚のガラスで、東棟から丸見えなのだ。