夏休みの宿題に似てる。
まだ休みはあるから大丈夫……みたいな。
「へ、へえ……幽霊。あ、あのさ、よかったら僕も手伝うよ。役に立てるかどうかはわからないけど」
モジモジと、手をこすり合わせながら、うつむいたまま小川君は呟いた。
「ありがと。でもさ、どうすればいいかわかんないんだよね。『カラダ探し』が終わらないと行けない場所があってさ。それから考える感じかな」
「な、なんかゲームみたいだね。僕はゲームやらないからわからないけどさ」
うーん、小川君はいろんな意味で裏切ってくれるよね。
見た目だけなら、皆が言ってるようにヲタクっぽいし、一日中ゲームしてたり、アイドルのライブとか行ってそうな気がするのに。
でも違うんだよ。
「まずは『カラダ探し』を終わらせないとね。それまでに考えてもいいけど、答えなんて出るかな」
まだカラダを3つも見つけなきゃならないんだし、折り返しを過ぎたとは言え
まだまだ日数はかかるかな。
「そうそう、昨日僕、カラダを見つけたんだよ。三神さんと生産棟の一階でね。『赤い人』が現れた時はどうしようと思ったけど」