それは、晩ご飯が終わってもしばらく続き、21時頃、ようやく私達は身体を休めるためにベッドに横になった。
時間が近づくにつれ、心臓の鼓動が早くなる。
隣で横になる日菜子も不安なようで。
私の腕をつかんで、見えない何かに怯えているような表情を私に向けていた。
「だ、大丈夫だよ……『カラダ探し』が始まったら、私と一緒にいるんだよ」
「うん……」
日菜子の不安を少しでも解消しようとしたけど、私が不安なんだからそれも無理な話だよね。
二度目の「カラダ探し」……高広のいない「カラダ探し」では、私がしっかりしないと。
わからないように……日菜子の制服のすそをつかんで、そっと目を閉じた。
できれば……「カラダ探し」なんて始まらないでほしい。
そう思いながら。
「な、何これ!! 明日香、起きて! 明日香!」
フワフワとした感覚の中、鮮烈に誰かの声が耳に飛び込んできた。



