そのカラダも、私のミスでどこかに行っちゃったんだけどね。


「あのゴミクズ……なんて事しやがる」


いや、武司も今やろうとしてたよね。


「とりあえずこの倉庫を3人で調べようよ。武司もしっかりやってよ?」


「うっせーな。俺に命令すんじゃねーよ」


なんて言いつつも、渋々調べ始めた武司。


日菜子は……思ったより大丈夫そうで、黙々と調べていた。


やっぱり3人で調べると早いもので、どれだけ時間がかかるか不安だったこの倉庫も、思ったよりも早く調べ終わる事ができた。


初めてまともに調べたという武司は、カラダがなかった事に不機嫌そうだったけど、こればかりは仕方がない。


倉庫を出て、階段を通り過ぎた私達は、視聴覚室と生徒会室を調べるべきか、それとも東側の並びを調べるべきかで、わずかな時間悩んでいた。


「どっちを先に調べようかな……手分けしてもいいとは思うけど」


日菜子はこんな調子だし、武司はまだ初心者に近いし、真面目に調べるかわからない……なるべくなら3人で行動した方がいいんだけど……。


「悩む時間があるならテメェらはそっちに行けよ。俺はひとりでのんびりこっちを調べてるからよ。そこの2部屋でいいんだろ?」


視聴覚室側を指差して、ダルそうに答えた。