昼休みが終わり、5限目、6限目の授業中、一番後ろの席から皆を見ていたけど、「カラダ探し」を頼まれてソワソワしているような人はいなかった。


私みたいに信じていないのだろう。


呼びかけてみてもいいけど、本気にしていないなら名乗り出ない可能性は高い。


結局、何もわからないまま放課後になってしまい、私は家に帰る事に。


高広と留美子、結子と私の4人で学校を出た。


昨日みたいに遥がいるかと思ったけど、今日はいなくて。


その代わり、不機嫌な結子の話を聞いていた。


「何だよ三神……ぜってーぶっ殺してやる」


「ま、まあまあ。それより武司はどうだったの? 昨日見に行ったんでしょ?」


いつもの口調を忘れて呟く結子を、なだめるようにして尋ねた。


昨日も今日も、学校に来ていない。


風邪か何かならいいんだけど……ちょっと心配だから。


「え? ああ……うん。ほらぁ、あゆみちゃんがねぇ……死んでたんだぁ。それも1年も前にぃ。顔も見られなくてぇ、ショックを受けたんじゃないかなぁ」


私を助けるために……変化した「11月21日」の中で死んでしまったんだ。