だけど、これだけは言っておきたい。


「中島君が散らかした中から見つけた、4つ目のカラダだよ。3つ目は、小川君が取り出してくれたから、私が納めてきた」


持ち場を離れて、小川君の所に行った事に対しての文句は言われても仕方がない。


遥は元々、ぬいぐるみの中のカラダは移動させるつもりでいたのだから。


でも、いつもなら突っかかってきそうな私の言葉に、遥は小さく、「そう」と呟いただけで、教室の中を見回した。


「それにしても……散らかした中から見つけたって。この部屋の散らかりようを見れば、だいたいの想像はつくわね」


遥が話している間に立ち上がった私は、改めてカラダを抱えて、廊下に出る準備を整えた。


「中島君がこの調べ方をやめないと、同じところを何度も調べなきゃならないかもしれないよ」


「まったく。ろくな事しないのね、あの男は。まあいいわ。とりあえず明日香はホールに行ってくれる? 私は続きを調べるから」









私が行くのね。


遥の方が足が速いと思うから、私じゃない方がいいと思うんだけどな。