その姿からは、鬼気迫るものを感じる。
遥に頼まれてやった「カラダ探し」では、皆が協力したから終わらせる事ができたんだ。
なのに遥は、協力する事が甘いと言っているのかな。
だとしたら……遥の時の「カラダ探し」は、どんなだったのだろう。
その話をした事がないから、どうして遥が怒っているのかわからないよ。
ただ怒っているだけでは話が進まない。
そう感じたのか、高広が遥も一緒に屋上でお弁当を食べながら話をしようと提案した。
皆、遥をよくは思っていないだろうし、雰囲気が悪くなるのはわかっているのに、私は断る事ができずに屋上にやってきた。
遥の姿を見るなり、留美子と結子は、
「うげっ!」と、あからさまに嫌そうな声を出す。
そんな声など知った事ではないと言った態度で、遥は柵まで歩いてそこで腰を下ろした。
「ちょっとぉ、どうして三神がいるわけぇ? ありえないんだけどぉ」
「あんたが初めてここに来た時も、私は同じ事思ったけどね。でも、遥……なんでよ高広!! あんたまさか本気でふた股を……」