一度寝ると、寝過ぎちゃう日なのかな今日は......なんて考え、目をこすりながら、私はベッドから起き上がり、キッチンに向かった。
「昨日」食べたものと同じ晩ご飯。
階段を下りてキッチンに入り、レンジの中に入っていたおかずを温めて、遅い晩ご飯。
それを食べてキッチンを出た頃には、もう23時50分になっていて、「カラダ探し」まであとわずかになっていた。
残り10分。
ベッドに横になっていようかなと考えて、部屋のドアを開けると……。
真っ暗な部屋の中、窓際に小さな人影がある事に私は気づいた。
「だ……誰?」
背筋に悪寒が走る。
私の部屋に、いるはずのない誰かがいるのだから。
部屋の入口にある照明のスイッチを、何度もパチパチと押してみるけど……照明は、なぜか点かなかった。
どうして点かないの!?
部屋を出る時には点いていたのに!
私がどれだけあせっても、部屋は明るくならない。
そして、窓際の人影がゆっくりとこちらに向かって動き始める。
「……お姉ちゃん」
その声に、私は顔から血の気が引いていくのを感じた。