「あらあら、ずいぶん勝手な言い分じゃないの。あなたひとりが和を乱しているのがわからないの? それに、一日で終わらせるなんて大口叩いていたわりに、まだ終わってないようだけど?」


「確かに終わってはいないけど、カラダは見つけた。キミ達は4人がかりでたったひとつ。違うかい? 俺の方が優れているって事だよ」


遥を指差して、勝ち誇ったように中島君はそう言い放った。


そんな態度の中島君に、遥も黙ってはいない。


「ちょっと待ちなさいよ。カラダを見つけたって……どこにあったカラダなのよ」


「残念だったね、キミ達じゃなくて俺の手柄で。手首の傷をどうにかしようと駆け込んだ保健室にあったんだ。感謝してくれても構わないよ」


私があんな事をしたから……中島君は保健室に行ってしまったんだ。


保健室からホールまでは目と鼻の先の距離。


近い場所は最後に調べる。


遥が言ったその言葉を聞いていない中島君は得意顔だ。


「中島……あんたはどうしようもないクズね。頭が悪すぎて、本当に同じ人間なのか疑問が湧いてくるわ」


「何っ!?」