それを聞いて、少し安心したよ。
中島君の事はまだ不安だけど、学校に行ってみないとどうなるかはわからない。
4人で歩いて学校が見える所まで来た。
私がなかなか家から出なかったせいか、いつもよりも到着が遅れた。
そして……校門には横を向いて、私と遥を待っているのであろう幸恵の姿がそこにあったのだ。
私達に、「カラダ探し」を頼む時間になっていた。
校門に近づくと、私と遥に気づいたのか、幸恵がふらりと動いた。
もうそんな時間だったんだと、半ば諦めたように幸恵を見る。
ゆっくりと、こちらに向き始めたその姿に、私と遥は驚きで声を失った。
横を向いていた時は見えなかった、幸恵の左半身。
頭部が……何かで削り取られたように破壊されていて、ドクドクと流れ出る血と、頭の中に納まっているはずの脳みそが露になっていて……。
抑えられない、胃から逆流してくる感覚に、さっき食べた朝ご飯を道端の草むらに吐き出した。