私はゼンさんに思いっきり抱きついた。

突然の行動に驚くゼンさん。


「佐波……」


でも、ゼンさんにはちゃんと伝わっていた。
私の気持ち。

ゼンさんは軽く私にキスをして、顔を離した。


「いいのか?」


「うん、ソファなのが申し訳ないけど……」


ゼンさんが笑った。
はにかんだように、笑う顔は掛け値なしにカッコイイ。


「そんなの気になるか、バカ」


もう一度私にキスをする彼。

その時にはすでにキスは深いものになっていた。

私たちはもつれるようにソファに沈んだ。




*****




すべてが終わり、私たちは一緒にシャワーを浴びる。


私とゼンさんにとって、エッチはみなみができた時の一回のみ。

ようやく、

やっとこ……、

私たち夫婦の触れ合いができた!!