えー?いいの?いいの?
ゼンさん見ててくれるの?

でも、ゼンさんだって今日は土曜出勤だったし、疲れてるよね。しかも誕生日にみなみと留守番なんて、すっごい苦行になっちゃわない?


「お義母さんが帰ってから、佐波もみなみと離れる時間がないだろ?たまにはひとりの時間を楽しんでこいよ。といっても買い物程度で悪いけど」


「ううん!それはいいけど、ゼンさん平気?」


「ミルクも準備しておくし、二時間くらいならギリギリもつんじゃないか?」


確かに……。
母が帰ってから、私はみなみとべったりだった。
どんなに疲れても、眠くても、赤ちゃんは待ってくれない。
みなみのペースで授乳して、抱っこして、オムツ替えて……。

正直な話、「ちょっとくらい別々に過ごしたい!」とは思っていた。