六畳ほどのひとり部屋には『一色美津』とネームプレートがついている。
引き戸を開けると、お義母さんはベッドに横になっていた。
「一色さん、体調どうですかー?お客さんですよー」
職員の女性が声をかけながら、リクライニングベッドの背もたれを起こす。
お義母さんがベッドと一緒に身体を起こした。
お義母さんと会うのは二度目で、10ヶ月ぶりになる。
ドキッとした。
起き上がったお義母さんは、あきらかに小さく細くなっていた。
真っ黒だった黒髪は白髪が混じり、束ねた毛の量も少なく細く見える。
表情は以前同様ぼんやりとしていたけれど、それよりも頬がこけたのが目立つ。
秋に肺炎をしてから寝付いてしまったとは聞いていた。
ガンが見つかったくらいなのだから、体調に衰えが見えても仕方ないとは思っていた。
しかし、お義母さんのあまりの変化に私もゼンさんも息を飲んだ。
私ですら、ショックな変化だ。彼の心を想うと何と発していいのかわからなかった。
引き戸を開けると、お義母さんはベッドに横になっていた。
「一色さん、体調どうですかー?お客さんですよー」
職員の女性が声をかけながら、リクライニングベッドの背もたれを起こす。
お義母さんがベッドと一緒に身体を起こした。
お義母さんと会うのは二度目で、10ヶ月ぶりになる。
ドキッとした。
起き上がったお義母さんは、あきらかに小さく細くなっていた。
真っ黒だった黒髪は白髪が混じり、束ねた毛の量も少なく細く見える。
表情は以前同様ぼんやりとしていたけれど、それよりも頬がこけたのが目立つ。
秋に肺炎をしてから寝付いてしまったとは聞いていた。
ガンが見つかったくらいなのだから、体調に衰えが見えても仕方ないとは思っていた。
しかし、お義母さんのあまりの変化に私もゼンさんも息を飲んだ。
私ですら、ショックな変化だ。彼の心を想うと何と発していいのかわからなかった。