すると、信田園長が声をひそめた。
誰が聞いているわけでもないだろうに、とっておきの内緒話をするみたいに。
「もし、4月からの入園をご希望でしたら、1枠だけ空きができたところなんです」
「え!!??」
私は驚いて声を上げる。
「今日なんですけど、入園予定児と在園児の中から認可園の二次募集で決まったお子さんが4名出まして。待機していた3名の入園が決定し、ちょうど1枠だけ空きができた状況なんです」
渡りに船。なんという絶妙のタイミングだろう。
まるで、みなみのために空いたような枠じゃないか!!
「でも、いいんですか?いきなり来た我が家にそんな……」
「本来は一応面接をするんですけれど、しっかりしてそうなお母様ですし、大丈夫と判断してご案内してますよ」
信田園長は屈託なく笑う。笑うとえくぼのできる人だ。
誰が聞いているわけでもないだろうに、とっておきの内緒話をするみたいに。
「もし、4月からの入園をご希望でしたら、1枠だけ空きができたところなんです」
「え!!??」
私は驚いて声を上げる。
「今日なんですけど、入園予定児と在園児の中から認可園の二次募集で決まったお子さんが4名出まして。待機していた3名の入園が決定し、ちょうど1枠だけ空きができた状況なんです」
渡りに船。なんという絶妙のタイミングだろう。
まるで、みなみのために空いたような枠じゃないか!!
「でも、いいんですか?いきなり来た我が家にそんな……」
「本来は一応面接をするんですけれど、しっかりしてそうなお母様ですし、大丈夫と判断してご案内してますよ」
信田園長は屈託なく笑う。笑うとえくぼのできる人だ。