「やっぱり乳腺炎だって」


私は待合室でみなみをあやすゼンさんに報告。


「そうか。それで、薬がもらえるのか?」


「うん、でももう少し待ってて。乳腺のつまりをとるマッサージをこれからしてくれるらしいんだ」


「みなみなら寝そうだから大丈夫だぞ」


ゼンさんは抱っこひもを装着してユラユラ揺れながら答える。
ちょっと変な図だけど、頼もしいです、ゼンさん。

私は診察室隣の処置室へ入る。


「じゃあ、こっちでお願いしますね。つまって炎症を起こしてる部分を少しでも楽にしましょう」


天地さんが私をベッドへ促す。
上半身裸になり、ベッドに仰向けになると、天地さんが足元に布団、胸に温かいタオルを乗せ、さらにバスタオルをかけてくれた。