そうだよね、みなみも騒ぎ疲れたよね。

私はようやくソファに全身を投げ出した。


「ちょっと、疲れたかな……」


「そうだろ、おまえも休め、休め」


ゼンさんが横に座る。
考えてみたら、彼も帰ってから私とみなみのことしかしていないじゃないか。

一息つく間もなく、みなみを抱っこして。
ファミレスだって、ほとんどゼンさんがみなみをあやしていた。


もうしわけない。
私、全然『ママ』ができてない。

その負担がゼンさんに行っている。


ごめんね、ゼンさん。
ごめんね。


「ほら、また泣きそうな顔するな」


ゼンさんが私の頭を撫でる。

私は情けない胸のうちを口にする間もなく、ゼンさんにもたれ眠りに落ちていった。