それから2時間、私は何をしたんだっけ……。
スリングに入れ、寝かしつけてみて、授乳を繰り返し、気付けば時計は19時を過ぎていた。

私は泣きじゃくるみなみをラグの上に転がし、その横に座り込んだ。

玄関の鍵が開く音が聞こえる。

あ……。


振り向くと、ゼンさんがリビングに入ってくる。


「ただいま。おう、みなみ、よく泣いてるな」


ゼンさんの気楽な声が、私は何とも言えず悲しかった。

ごはん、作れてない。

みなみに2時間潰された。

私……何やってんだろ。
母親なのに……我が子を泣き止ませられない。


気付いたら涙がこぼれていた。

情けなくて、虚しくて。

泣きじゃくるみなみの横で、ポロポロ涙をこぼす私。

なんで?
なんで、こんなに泣くの?
ママのこと嫌い?