他の作品でも書きましたが「普通」ってなんでしょう。
勝手に基準を設けて、可能性をつぶしていないでしょうか。
もちろん、他の人に対してもですが、自分にも。
たまたま莉子はフェイスブラインドでしたが、他の病気や障碍だって同じ。
自分のできることを必死にやる。
それこそが価値のあることであって、周りと比べてどうとかなんて気にしなくていい。
そして周りの人がとやかく言うことじゃない。
作中に書きましたが、時には「あきらめ」他の可能性にかけたっていい。
だって人は皆、それぞれ違うから。
絶対に同じ高さのハードルを越えなければならないなんて、おかしな話です。
夏未の言葉として『頑張る人の周りには、手伝ってくれる人が集まるようにできている』と書きましたが、私はそう信じています。
頑張っても頑張ってどうしても越えられないハードルは、誰かが手を貸してくれるはず。
その代わり、自分も誰かに手を差し出せるといいですよね。
他人と関わり合いながら生きていくって、簡単そうですごく難しい。
だけど、素敵な友人、家族などの理解者に巡り合えると、生きる勇気が湧いてきます。
未来だけはあきらめないで。
今、辛い思いを抱えている方も、必死に頑張っていれば、きっと幸せが待っているはず。
そして、私にも……。
そう信じています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
2014.09.05 佐倉伊織