なのに……あれから一度も会いに来てもくれないのって、もしかして不自然?
いくら私が酷い言葉を投げかけたからって、隣の家なのに。
でも……もしかしたら私の言ったことに、すごく怒っているのかもしれないし……。
だけどそれなら、先生に私のことをお願いしたりなんてしないだろう。
考えがちっともまとまらない。
フェイスブラインドになってから、目の前の生活にいっぱいいっぱいだった。
だから、哲哉先輩の優しさにどっぷりつかってしまって、他のことを考える余裕がなかった。
だけど、改めて色々なことを思い起こしてみると、あまりに響ちゃんとの接点が私の生活にないのが不思議でたまらない。
今までが異常だったのかもしれないけれど。
その日はずっと、そんなことを考えていた。