すると、五分も経たないうちに返信があった。

“新着メールが一件あります”という表示を押すだけでいいのに、すぐには押せない。


夢のことを信じているはずなのに、手が震える。
何度も深呼吸を繰り返してから、思い切ってボタンを押した。


【莉子ー。バカだねぇ、どうして言わなかったの!

フェイスブラインドっての、ネットで調べたよ。
大変なことになっちゃってるんだ……。

だけど、莉子はずーっと友達だからね。

今度どこかで会えたら、私が大きい声で呼んであげる!

全然問題ない。莉子は莉子だもん。

今度、芽衣と三人で会おうよ。
今、宿題の追い込み中だから無理だけどさ】



夢のメールを読みながら、溢れてくる涙を我慢できない。