次の日は必要以上に早起きしてしまった。


何度もクローゼットを開け、洋服を出し入れしてみたり、髪形を何度も変えてみたり……。

それは緊張を紛らわせるためだったのかもしれない。


やっとのことで、淡い黄色のノースリーブシャツと白いフレアスカートに決めて、髪を編み込みにすると、鏡に映った自分らしき人が私を見つめている。


「童顔、なのかな……私」


『いつまで経っても小学生だな』と響ちゃんに言われたことを思い出す。

喜怒哀楽はわかっても、童顔なのかどうかはわからなかった。


「ねぇ。あなたホントに……私、なの?」


鏡に向かって問いかけても、当然返事はない。

鏡を見るたびに落ち込む日々を、早く脱却したい。