夏休みはあっという間に過ぎた。
千春と芽衣と一緒に、大好きなジェラートをお腹が壊れそうになるまで食べたし、芽衣が見つけてきた抹茶味のワッフルは、私も千春も虜になった。
高校生の女の子は、食べることだらけだ。
だけど……夢のことがあって怖かった私は、ふたりに両脇を抱えてもらうように歩き、外出はせいぜい駅三つ分くらいの距離までだ。
それ以上はどうしても怖くて、踏み出すことができなかった。
万が一はぐれてしまったら、私はふたりを探せない。
知らない人に連れて行かれても、きっとわからない……。
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