雨が――私の不安を表すかのように、ドンドン落ちてきた。

次の日はもう終業式だった。
その日も、迎えに来てくれた哲哉先輩と、千春と芽衣をはじめとしたクラスメイトや先生のおかげで、なんとか学校に行くことができた。


成績は……休んでいたせいであまり良くない。
だけど、なにより再び学校に行けたことがうれしかった。


心配していた父や母も、私が学校に登校したことでほっとしているようだった。

口には出さないけれど、父や母も私と同じように、どうなるかわからない将来に不安を抱いているのだ。



「莉子ちゃん、元気そうね」

「はい。でも先生の言った通り、たった二日で全体力を使い果してしまいました」


夏休みに入ったその日、夏未先生のカウンセリングが入っていた。

病院まではタクシーを使い、なんとかたどり着いた。