自分のしたことが恥ずかしく、なった。
夜中に暴れて看護師を困らせ、おそらく家から先生を呼び出したのだ。
「どこも痛くない?」
優しい先生の呼びかけに、コクンとうなずいた。
「私……私……」
「いいの。そうやって吐き出して。ひとりで抱えたら、ダメ」
「うわわわーん」
それから声をあげて泣いた。
こんな夜中に、きっと迷惑だっただろう。
だけど先生は止めなかった。
「気分転換、しようか」
「えっ?」
私の感情の高ぶりがおさまってきたのを確認した先生はそう口にする。
「ちょっと待ってて」
慌てた様子で部屋を出て行った先生は、すぐに車椅子を持ってきた。
「座れる?」
「……はい」
どうしようというのだろう。
時計を見ると、もうすぐ日が変わるような時間だ。