「必ずあなたの支えになってくれるはず。信じて?」


だけど響ちゃんは、和代先輩と付き合ってるの――。

そう叫びたかったけど、ぐっとこらえた。


「眠れる?」

「わかりません」


頭の中は不安でいっぱいだ。

眠って忘れたい。
だけど、脳が興奮しているのか、少しも眠くない。


「お薬使おうか。
今は体も脳も休めないといけないわ。
すぐに冷静になりなさいなんて、きれいごとを言うつもりはないけど、疲れていると余計にイライラするものよ」


夏未先生の言葉はいちいち胸にストンと落ちていく。

薬で眠ることに抵抗が少しあったけど、私は先生を信じることにした。