そんな風に考えながら、先輩が来るのをまだ期待して待つ私。

映画館の受付に座っているお姉さんの視線が少し痛い。

だから、少しだけ場所を移すことにした。

先輩が来た時に、私がいなかったら困るだろうからと、LINEでどこにいるのかを知らせておいてから。


だけど……


日が暮れても


夜空に星が瞬くようになっても



水樹先輩は来なかった。