「俺の真奈ちゃんをパシるとはいい度胸だ赤名に玉ちゃん」

「勝手に玉ちゃんとかあだ名つけんのやめてください」


藍君がちょっとだけ眉間にしわを寄せて嫌がるけど、会長はスルーした。


「というわけで、ここは水樹に頼もう。俺は炭酸系で!」

「いいけど、100回振ってから渡すよ?」


さりげなく自分の分も頼む会長に、水樹先輩が笑顔で応戦。

会長はこの世のものとは思えないものを見るような顔をする。


「恐ろしい子っ!」


そして、咳払いをひとつすると。


「じゃ、誰がパシリになるかあっちむいてほいで勝負だ」


あっちむいてほい勝負を提案してきた。