高校に入学して2ヶ月ちょっと経った頃。 爽やかな初夏の風が吹く学校の屋上で…… 『ごごご、ごめんなさいっ。まさか人が寝てるとは思わず!』 『……うん……痛い……』 『あわわっ、どうしよう。探し物してたとはいえ、気づかず踏んづけるなんて私ってばっ』 『ていうかさ』 『は、はい』 『今日、天気いいね』 『……は、い……そうです、ね?』 目を細めて穏やかに微笑む、マイペースな水樹先輩と出会って。