──2時間後、駅前に集まった私たちが向かった先は、ボーリングやカラオケ、ゲームセンターにスポーツ等、様々なものが楽しめる複合施設だ。

この町では一番大きい学生の遊び場所。


併設されているファストフード店で軽く昼食をとり、ボーリングで腹ごなし。

何ゲームかした後、カラオケに移動した。

途中、LINEの様子を見たけど、まだ未送信のまま。


どうして今日に限って……


そんな風に考えた直後、嫌な想像をしてしまった。


もしかして、何かに邪魔をされているのでは……と。


何か、というのは具体的にはわからない。

あえて言葉にするなら、明日、私に訪れるかもしれない『死』に関わる何かだ。

水樹先輩は言ってた。

死の運命は変えられなかったと。

だとしたら、水樹先輩にメッセージを送れないのも……


そのせい?


目に見えないソレに、私はブルリと体を震わせる。

隣に座る三重野先輩が「寒い?」と冷房の温度を少し上げてくれたけど……


私の背中に走る嫌な寒気は、なかなか消えてはくれなかった。