私と水樹先輩は雨が止むのを待ってから帰宅した。 もうじき止むからと言った水樹先輩の言葉通り、雨は30分もしないうちにすっかり止んだのだ。 よくわかりましたねと興奮する私に、水樹先輩は…… 『何度も過ごしたからね』 そう言って苦笑いしていた。 どの夏も、天気は変わらないんだと話しながら。 それから1週間以上経ち、いよいよ明日は── 夏休みが明ける。