残酷すぎて、心が受け入れられなくて。
受け入れたくなくて。
「……本当に、ヤキソバたちで間違いないの?」
間違いであればいいのに。
だけど……
会長が、小さく頷いてしまう。
「さっき、確認したよ。間違いない」
「そん、な……殺されたって、一体何が……」
質問する私の声は、思いのほか小さく、少し震えていて。
けれど、聞き取ってくれた水樹先輩が、力のない声で教えてくれる。
「矢が……刺さってたんだ。ボーガンか何かで、やられたんだと、思う」
な、にそれ。
『頭おかしいのがこの辺におるってことかい?』
人が、何の罪もない小さな動物の命を悪戯に奪ったの?
恐怖、怒り、悲しみ。
色んな負の感情が私の中で膨れ上がって、体が震えてしまう。