会長の優しさに、鼻の奥がツンとする。 探すなら協力するという言葉が、とても嬉しくて。 「……そうだよ」 探そう。 みんなが忘れてしまっても、私はこうして覚えている。 覚えいてるからこそ、できること。 私は立ち上がると、手早く資料を片付けてカバンを手にした。 そして、生徒会室を飛び出す。 水樹先輩を 見つける為に。