どんな場所でも変わらないみんなの姿に、私は嬉しくなる。 ずっとずっと続いて欲しい。 先輩たちが卒業しても、たまに集まってこんな風に過ごせたらいいな。 それは、ささやかな願い。 だけど…… 水樹先輩に、神隠しが起こってしまったら ささやかな幸せさえ 望めない。 蛇口を締めると同時に、私は唇を引き結んだ──。