「外は暑かったし、そこまで冷えてないですよ。むしろ気持ちよかったです」


アハハと笑うと、水樹先輩も笑みを浮かべながら頷いて。


「確かに気持ちよかった。あ、もし部屋の冷房強すぎたら言って」

「はい」


でも今は大丈夫。

むしろ、先輩と一緒にいるだけで変に体温上がりそうなので丁度いいです……と、心の中でひとり呟いていたら。


「……あ、そうだ。スノコの下にアイスノンでも置いて涼しくするのはどうかな」


冷房からヒントを得たのだろう。

水樹先輩のアイデアに私は両手をパンッと合わせた。


「いいですね! 長持ちはしないかもだけど、日中は助かるかも」

「職員室か保健室で冷やしてもらえるか聞いてみようか」

「はい」