生徒か教師か用務員、かぁ。

学園に入れる人は意外と結構いるけど……

わざわざ図書室のあの場所に書くなら、日常的に使っている可能性が高い気がする。

そうすると、生徒が一番ありえそうだ。

私は左隣に座る会長に話しかける。


「あの、過去に行方不明になった生徒とか、あるいはその関係者って調べられないんですか?」


訪ねると、会長は得意げに口元を緩ませた。


「それなら、今日、副会長と一緒に教頭に聞いてきたよ」

「さっすが会長ですっ」


赤名君が褒めて、私も続いて「本当、仕事が早いですね!」と驚けば。


「真奈ちゃん、ご褒美は俺とデー」


何かを言いかけたんだけど。


「それで白鳥。結果は?」


カキ氷をストローでかき混ぜる水樹先輩の声に遮られた。

会長は「わざとだろっ」とか言ってたけど、藍君にも結果を話せと急かされ咳払いをすると報告を始める。