何にせよ。

神隠しが水樹先輩に起こるかもしれないなら……


「いいですね!」


私は、夜の学園の恐怖も乗り越えられる!

決意も固く、頷いたのだけど……


「ええええ!?」


私以外の全員が、揃って驚いた声を上げた。

会長が信じられないとばかりに私を見つめて。


「ほ、本当にいいの?」


尋ねられたから私は確かに頷く。


「もちろんです。神隠しの真相に迫るの大賛成」


すると、今度は全員揃って「何だ」とか「やっぱりか」とか言いながら笑って。

会長も残念そうに肩を下げた。


「ですよねー。そっちですよねー」