身代わりの生贄として嫁いだはずが一身に溺愛されて…⁉
『偽りの少女はあやかしの生贄花嫁』
原題:忌み子は烏王の寵愛に身を焦がす
巻村螢/著
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忌み子は烏王の寵愛に身を焦がす
血に宿した特別な力で祓魔を生業とする村には古からの掟に『新たな黒王が立つ時、村から花御寮として娘を捧げなければならない』というものがあった。
その村に生まれた少女の菊は、純粋な村の血をひいておらず「忌み子」と呼ばれ、蔑まれていた。
母親は菊を残し村を捨て、叔父母や従姉のレイカからは折檻を受ける日々。ずっとこんな暮らしが続くのかと人生を悲嘆しつつも、死ぬ勇気など菊にはなかった。
そんなある日、新たな黒王が立ち花御寮、つまり「生贄」に従姉のレイカが選ばれてしまう。
【黒王】――それは烏の妖の王。
もちろん、レイカは黒王に嫁ぐのを泣いて嫌がったが、掟を破ることは許されず両親も半ばあきらめかけていた時、レイカが忌み子である菊と入れ替わればいいと言い出した。
こうして、レイカとして黒王に嫁ぐことになった菊。死を覚悟して嫁入りしたのだが……
――待っていたのは、胸を締め付けるような甘くて切ない、初めての恋だった。
こんにちは、巻村螢と申します。この度は、短編集『あやかしの花嫁』に収録した作品の長編版を皆様にお届けできることとなりました。
短編集発刊後、長編化希望の声がとても多かったと聞いて、嬉しさを噛み締めながら書きました。短編版とはまた違った展開となっておりますので、こちらも楽しんでいただければ幸いです。
ちなみに私は子犬系キャラの灰墨推しです。
「魔法のiらんど大賞2021」小説大賞で『碧玉の男装香療師は、不思議な癒し術で宮廷医官になりました。』が大賞を受賞し書籍化(KADOKAWA)。その他『ごめんあそばせ、殿方様!~100人のイケメンとのフラグはすべて折らせていただきます~』(一迅社)『いずれ傾国悪女と呼ばれる宮女は、冷帝の愛し妃』(KADOKAWA)がある。また、ノベマ!キャラクター短編コンテスト受賞作が短編集『あやかしの花嫁』(スターツ出版)に収録。
2024年2月28日発売
身代わりの生贄として嫁いだはずが一身に溺愛されて…⁉
『偽りの少女はあやかしの生贄花嫁』
原題:忌み子は烏王の寵愛に身を焦がす
巻村螢/著