☆スターツ出版文庫アンチブルー創刊第3弾!
『死んだ彼女が遺した日記』
菊川 あすか/著
イラストレーター:U35
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2025年5月28日発売
☆スターツ出版文庫アンチブルー創刊第3弾!
『死んだ彼女が遺した日記』
菊川 あすか/著
イラストレーター:U35
亡くなった彼女から届いた、最後の想い。余命ものだが、物語は死から始まる。想いを伝えられなかった渉に、亡くなった花から届いたのは、日記と手紙。そこには誰も知らなかった彼女の本音が綴られていた。
明るくて、勉強もできてスポーツもできる完璧な花。でも渉はちょっと違和感を感じたこともあった。それは渉だけが気付いたことだった。
日記を辿り花のことを知るうちに、渉は自分自身とも向き合う。誰もが持つ感情とどう向き合うか、その答えはきっと渉だけでは辿りつかなかっただろう。誰かを大切に思う気持ちは宝物になり、前に進む一歩を踏み出す力をくれるのだと思った。
(あおい/本と映画の感想 さん)
帯の『必ず読後にめくってください』が気になりすぎて一気読み!流麗で読みやすい文体とキーアイテム『日記』が巧みに描き出す情景が鮮やかで、時間を忘れて没入して楽しめました。
(やまねこ さん)
衝撃の始まりから不可解な出来事など、冒頭から驚かされたり、疑問を抱いたり、とにかく仕掛けが面白かったです。冒頭、綺麗な青春のお話かな?と思った自分が残念に思います。アンチブルーど真ん中。みんながそれぞれの強い想いを抱いていました。花が隠してきたことや、想いや葛藤など、高校生ならではの苦しみを感じました。余命を身近に感じることは少ないかもしれませんが、登場人物が抱いた葛藤は、だれしも経験があるように思います。
帯のところには『帯は必ず読後にめくって下さい』と書いてあります。それを守って、読後にめくりました。ネタバレは避けたいので書きませんが、泣きました。感動です。
とても素敵な作品です。みなさまも、この感動をぜひ。
(海月いおり さん)