2025年5月発売のスターツ出版文庫
1軍女子といれば安全地帯のはずだった――
青春テロリズム
イラストレーター:京一
- あらすじ
- 高2の亜子には誰にも言えない”いじめを受けていた”という過去がある。そんな彼女にとってクラスの1軍に属することは生きるための絶対条件だった。新しいクラスでもその立ち位置を守るため、美人で優しいカースト上位のみやびと友達になる。彼氏を作り、誰もが羨む日々を送っていた。この“完璧な日常”は絶対に揺るがない、そう思っていたのに…。校外学習の班決めで、自分勝手なクラスの腫れ物、茉莉奈と同じグループになってしまい――。完璧な青春が崩れていく。彼女たちが迎える予想外のラストとは?
- 著者コメント
- こんにちは、朱宮あめです。このたび第9回スターツ出版文庫大賞にて大賞を受賞した『青春テロリズム』を出版させていただくこととなりました。本作はスタ文らしいきらきらしたお話とはちょっと違って、青春の影の部分をフォーカスした物語。けれど、読後はきっと、少しだけ生きる力が湧いたり、きらいだったじぶんを許せたり、友だちと向き合いたくなる、そんな作品になっていると思います。あなたにとって、青春とはなんですか?
たった一冊の日記が世界を変えたんだ。死んだはずの人気者女子・吉川花から、なぜか俺に日記が送られてきた――。
死んだ彼女が遺した日記
[原題]死んだ君が遺した日記
イラストレーター:U35
- あらすじ
- 平凡な毎日を送る高校生の渉は、密かに想いを寄せていたクラスの人気者・吉川花が余命半年だと知る。驚き、ショックを受けながらも、最後に自分の想いを伝えようとした矢先、話しかける間もなく、彼女は死んでしまった。しかし後日、なぜか渉のもとに彼女から日記と手紙が届き…。日記を辿って彼女のことを知って欲しいようで、まずは手紙の指示通り花のお墓にいくと、花そっくり、でも性格は正反対な謎の少女が現れた――。彼女の正体、そして花の意外な本当の姿、日記を遺した真意とは? ヒロインが死んだ後の恋愛ミステリー。
- 著者コメント
- こんにちは、菊川あすかです。アンチブルーより『死んだ彼女が遺した日記』を出版させていただくことになりました。あらすじにもあるように、この物語はヒロインの死からはじまります。誰かと自分を比べ、羨んだり嫉妬したり、なんであんなふうになれないんだと落ち込んでしまう。そんな自分が大嫌いな主人公が、とある少女に出会い進んでいく物語。苦しみや葛藤を抱えた三人が何を思い、どんな答えに辿りつくのか、ぜひ最後まで見届けてくださると嬉しいです。
異能ですべての序列が決まる国。“無能”の少女は虐げられ、居場所などないはずが――。「俺はお前だけをずっと愛している」
最底辺の少女は龍神の最愛花嫁
[原題]最底辺の花嫁は、龍神の愛にとらわれる
イラストレーター:さくらもち
- あらすじ
- 4人の龍神を頂点に、異能の力で全ての序列が決まる国。無能である紗雪は最も下層の“最底辺”に属し、役立たずと馬鹿にされ、上位の民に虐げられ生きていた。しかし、龍神の中で最も力を持つ金の龍神・誉に、紗雪が隠し持っていた“強大な力”を見抜かれ、強引に結婚を迫られてしまう。力のためだけの、愛のない求婚のはずだったのに…。「ようやく見つけた、愛する俺の花嫁」誉はずっと前から紗雪を捜していたようで――。最底辺から幸せを掴む、大逆転和風シンデレラファンタジー。
- 著者コメント
- とある能力で序列が決まる国で、訳あって能力を隠し最底辺として生きている少女が、最上位の龍神の寵愛を得て大逆転する和風シンデレラ物語です。最底辺でありながらメンタル最強のヒロインが、不遇をものともせず、たくましく人生を切り開いていきます。とんでもなく一途な龍神と型破りな訳あり少女の恋を見守っていただけるとうれしいです。
もう離さない 俺が待ち望んだ花嫁
拝啓、鬼の旦那様 離婚を申し出たのに、愛されています
[原題]離縁から始まる永遠の契り
イラストレーター:琴ふづき
- あらすじ
- 両親を亡くし身寄りのない千世には、彼女も知らない秘密があった。それは、顔も名前も知らない男とすでに婚姻関係にあったという事実。その男は、強大な妖力を持つ人間嫌いな鬼・叢雲紫雨だった。千世は離縁を言い渡すため彼に会いに行くが、思いもよらない言葉を言い渡される。「俺が待ち望んでいた花嫁」ただの契約関係だったはずが、彼は彼女を求め、深く愛していく。果たして、千世と紫雨が結んだ婚姻の訳とは――。これは、人間嫌いと噂される鬼と人間の娘が出会い、一途に愛を紡ぐ、本当の愛の物語。
- 著者コメント
- こんにちは、中小路かほと申します。この度、「第47回キャラクター短編小説コンテスト」にて受賞した作品を長編化し、出版していただけることになりました。短編ではこれから本当の夫婦となろうとするところで終わっていますが、本作はそんなふたりのその後のお話を加筆しています。そして、「離縁」をテーマにしたふたりの絶妙な距離感の素敵な書影を描いてくださったのは、琴ふづき先生です!新キャラの登場やあのキャラが再登場したりと、短編では書けなかった内容が盛り込まれていますので、受賞作を一度読んだことのある方でも楽しんでいただけるストーリーとなっています。