☆第9回スターツ出版文庫大賞、大賞受賞作!
『青春テロリズム』
朱宮あめ/著
イラストレーター:京
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2025年5月28日発売
☆第9回スターツ出版文庫大賞、大賞受賞作!
『青春テロリズム』
朱宮あめ/著
イラストレーター:京
――――青春とはデスゲームである。勝ち残りのデスゲーム。
情けも容赦もない、負けたら即死のデスゲームだ。 (本文より)
これぞアンチ青春、そしてザ・女子の世界。読めば読むほど目を背けたくなるほど、ヒロインの黒い心の中が隠すことなく書かれています。完璧な人間じゃなくて良くて、必ずしも綺麗な心を持たないといけないわけじゃない。一軍にいることが全てでもなく、ただ本音をぶつけ合える友達がいれば良い。自分を偽ること、自分を隠すこと、キラキラした青春に縋ってしまうこと。どれも多くの人が経験したことがあるかもしれないことだからこそ、「こんなふうに思うのは私だけじゃないんだ」と救われる一冊だと思います。少なくとも、私は中高生時代に新学期がとっても苦手だったので共感の嵐でした。同じような思いを持っている方は是非読んでみてください。
(三好朱珠 さん)
学校が怖かった頃を思い出した。青春とは。その問いに、読む前の私は闇と返していた。でも読み終わり別の答えが浮かんでいる。今学校という社会で必死に泳ぐ学生の方の心の支えとなると確信する傑作
(緒川ゆい さん)
[問題:青春とは、□□である。]
人にとってこの答えは異なるだろう。人間関係の悪い部分を煮詰めたような青春が描かれているが、読後はさわやかな青春の気配がする。大賞を受賞されたのも納得・・・!
(mao さん)
【問1】青春とは□□である
あなたなら、この問いにどう答えますか?
私は最初、「過ぎ去りし楽しい日々」と答えると思っていました。でも青春は、そんなキラキラしたことばかりじゃなかったことを思い出しました。クラスで浮かないように、必死で空気を読んでいたあの頃。自分なりにもがいていたあの空気感が描かれていた。
この物語には、まったく違う3人の少女たちが登場します。それぞれ心の奥に、誰にも言えない思いや悩みを抱えている。でも、それを口にすることはない。時に裏アカに投稿したりする。
だけど本当に大切なのは、目の前にいるその人自身なのだ。3人の本音がぶつかり合うとき、胸の奥が抉られる。この作品、今の中高生にはきっとビシビシ刺さるから、ぜひ手に取ってほしい。
読み終えたとき私の中の問いの答えは変わっていた。きっと読んだ人はみんな変わるのではと思う。
(あおい/本と映画の感想 さん)