☆スターツ出版文庫アンチブルー創刊第1弾!
『死んでも人に言えないヒミツ』
雨/著
イラストレーター:中村ひなた
メニュー
2025年3月28日発売
☆スターツ出版文庫アンチブルー創刊第1弾!
『死んでも人に言えないヒミツ』
雨/著
イラストレーター:中村ひなた
すごく読みやすくて一気読みしちゃった。元々、雨さんの表現の仕方や例えがすごく好きで、今回も好きな言葉がたくさんあった。フツウってなんなんだろってすごく考えさせられた、多数派が正解なんてことはないのにいつからかそんな雰囲気がこの世界に広がってるって思った。誰かが決めた普通に囚われたこの世界に生きづらさや困難を抱えている人たちには特に共感できる物語。
人には言えないことってたくさんあって、否定されたり受け入れてもらえなかったりするかもしれないって思ったら余計に言えなくて、でも、理解してほしくて、そんな主人公の女の子の気持ちにすごく共感できた。また、恋愛のカタチはひとつじゃない、好きって感情は恋愛だけじゃないって改めて知ることができて、この物語に救われました。
(天野心月 さん)
読み始めてすぐに感じたことは『主人公は嫌いだな』でした。お話自体はとても素敵だったけれど、主人公に同族嫌悪みたいなものを感じました。それくらい主人公の葛藤にリアリティがあったということです。自分の秘密を人に知られたくないのは多分皆んなそうで、でも隠せば隠すほど息苦しくなるから。そんな生きにくい世界で、追い打ちをかけられるように『普通』を周りから突きつけられる。その人たちも悪気があっていってるわけじゃない。ただ自分の普通を話しているだけだから、責めることなんてできない。それってすごく辛いことなんだと思います。
周りに合わせるのはきっと一番楽な方法なのだけれど、一番残酷な方法でもあるのだとも教えてくれた作品でした。
お話が進むにつれて強くなる主人公に憧れるのと同時に、少し嫉妬してしまいました!
(杏月澪 さん)
思春期特有の悩みを多く感じられる学生のリアリティがつまったお話
最初あらすじを見た感じ、(失礼なことを言いますが)一見よくありそうなお話なのかなと思っていました。ですが、実際に読み終わった今ではそんな話の切り込み方があるのかと右ストレートを喰らったような感覚に陥るくらい読み応えがありました。全体的にテンポ感がよく、一気にブワァと読めました。
「“フツウ”じゃない自分にどう向き合っていくのか」、「『好き』という感情は恋愛限定じゃない」などと様々な価値観について改めて考えさせられるお話です。
特に学生に読んでほしい…!生きづらさや普段の悩みを抱えている方にぜひ読んでほしい作品です!
(みらん さん)
皆さんにとっての“普通”って何でしょうか?
このお話は、学校生活ならではの会話だったり、人を好きになる些細な理由だったりの解像度がとても高いんです。昨今、マイノリティを受け入れようとする風潮がありますが、この物語にはそのやんわりとした偽善感がまったくありません。キラキラした青春が少し遠く感じたり、生きづらさを感じているなら、特に共感必至の一冊です。
(三好朱珠 さん)
自分達にとっての「普通」が、周囲の「普通」によって押しつぶされてしまう。でも、普通なんかない。恋愛に変えて言うなら、人が人を好きになることは悪いことじゃない。それを教えてくれる本です。
今までに読んだ小説に出てこない展開が多くて、終始楽しみながら読めました。モヤモヤする物語はあまり好きじゃないけど、これならすらすら読めると思います。
(冬月夜斗 さん)