真崎優さんの作品一覧

きみの手の生命線を書き足して、
真崎優/著

総文字数/1,287

現代ファンタジー1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
もっと長生きして、いつまでもふたり揃って結婚記念日を迎えられるように、油性ペンで生命線を書き足してみようか。
魂を反す香
真崎優/著

総文字数/9,022

現代ファンタジー10ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
魂を反(かえ)す香 道具屋を営む彼が「面白いもんを手に入れました」と言って、包みをふたつ取り出した。 包みを開くと、それは香炉とお香だった。香炉は美しい装飾が施されているものの、どこからどう見ても普通の香炉とお香。これのどこが「面白い」ものなのだろう。もしかしたら珍妙な香りがするのかもしれない。 「これは反魂香というもんです。なんでも、焚くとその煙の中に死んだ者の姿が現れるとか。これを焚いたどこぞの国の皇帝が、煙の中に亡くならはった奥さんの姿を見たそうです」 死んだ誰かにまた会うことができるなんて夢がある。死が今生の別れではあっても、永遠の別れではないと、思うことができる。
人間証明書
真崎優/著

総文字数/6,446

現代ファンタジー12ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
そうだ、仕方がないのだ。どれだけつらいことが続いても、理不尽に巻き込まれても、ここで地道に暮らしていかなくてはならないのだ。
pagetop