プロフィール

髙 文緒
【会員番号】1306265

作品一覧

あなたに似合う花を選ぶ

総文字数/24,313

ヒューマンドラマ8ページ

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夫を亡くした主人公、田中啓子は、火葬場で美しい喪服の女性に目を奪われる。彼女が、中学時代の目立つ同級生、鷹籐真理奈だと気付いた啓子は、中学時代の事を思い出す。 自信がなく、頑固で、潔癖で、真面目で……自分で自分を縛り続けていた啓子と、自由に、美しく、クラスの女王として君臨する真理奈。 啓子は真理奈に反発しながらも、抗いがたい引力のようなものを感じていた。 『大嫌いで大好き』思わずそう告げた。 火葬場で再会した二人は、真理奈の強引な連絡により、後日一緒にパフェを食べに行くことになる。 真理奈は息子を、啓子は夫を亡くし、それでも正面から慰めあうことはしない。 気の合わない同士で、あの頃、中学生の頃に言えなかったことを言い合う。 お互いに食べさせたいパフェを選び合い、お互いに似合う花を贈り合う。 華やかな真理奈に似合う花はどんな花だろう。 地味な自分に似合う花なんてあるんだろうか。 そう思いながらも、啓子は少しずつ前を向く気持ちになっていく。 自分だけが可哀想だという思いから、徐々に抜け出していく。
死人のプロポーズ

総文字数/20,520

ホラー10ページ

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亡くなった夫である崇さんのフェイスブックの更新通知が来た。 彼が亡くなってもうすぐ一年経とうかというときだった。 公開範囲は一部の友人。おそらく、私だけだろう。だってその内容が 『美香へ。もうすぐ会いに行けるかもしれない。まだ好きでいてくれるかな』 というものだったからだ。 さらに、死亡時に解約したはずの彼の携帯電話番号からの着信があった。 着信に出ないでいると、また、フェイスブックの崇さんのページが更新される。 『電話に出て欲しい』 その投稿を見て、崇さんの番号からかかってきた電話に出ることにする。 通話口の向こうにいたのは、柿澤健斗と名乗る男だった――。

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