弊害が出始めていた。

まず、すごく寒い！
冷やすとお腹が痛い……ような気がするので、お布団から出られない。
エアコンじゃ寒くて乾燥するばかり。
電気ヒーターも稼働させる。

駄目だ、やっぱ寒い。
ユニットバスの浴槽にお湯を張り、浸かってみる。
全然、温まらない。
あげく、立ち上がった瞬間、世界が真っ暗になって、湯船にドボンと逆戻り。

あっ危ないっっ……！
貧血だったみたいだ。


結局私はお風呂を諦め、布団にくるまって日々を過ごした。


活字を読むのが苦しいので、テレビをつけて、日がな一日眺める。
何にも頭に入ってこないくせに、子どもの事故死や虐待死のニュースにむせび泣いた。

ぼーっとしたかと思うと、過敏に反応。
不安定だ。
そして、吐き気は止まらない。


夜がとにかくつらかった。
吐き気も悪化するし、何より孤独感がいや増す。

部長から必ずメールが入るけど、

「体調は？」

「まあまあ気持ち悪いです」

みたいな短文で終了。
定時連絡要素が強い。

しゃあないね。
ちょっと前まで上司と部下だったし、お互い恋愛感情なんて生まれてないし。


でも、頼るところがないってツラいよ……。