「母乳が詰まるとか……心配なら無理して食べなくていいぞ」


「こんなおいしそうなの見て食べないなんて無理!!私、割と詰まりづらい方みたいなんで、大丈夫です!」


「それじゃ、がっつり食べてくれ。俺からの慰労だ」


慰労のため、一日がかりでごはんを作ってくれるなんて思わなかった。

私たちは向かい合ってごはんにした。
料理はどれもおいしくて、彼の熱心な努力が感じられる。

みなみはおっぱいを飲んでご機嫌ではあったけれど、時々
「あー」
と私たちにアピールするように声をあげる。

その度、私はみなみを抱き上げ、二人交代で抱っこしながらごはんを食べた。
時には授乳も挟んで、夕食は長くかかった。

三人の食卓。

夢みたい。
すごく楽しい夕食だ。


食事が終わり、私たちは二人でお茶を飲む。
みなみは騒ぎ疲れたのか、ベビーベッドでぐっすり眠っている。
ようやく夫婦二人の時間だ。