部屋に朝食が運ばれてくる。
もうそんな時間。
ポンちゃんを降ろすのも何なので、片手と膝でポンちゃんの身体を支え、空いた右手でパンやスープを摂った。

むむ、不便だけどできないわけじゃないぞ。


食後に、初めてのオムツ換え。
お世話になったばかりの時田さんが現れた。


「時田さん、まだ帰らないの?」


お世話になっておいて、はよ帰れ的なことを言う私。
いや、お産を取り上げた後だし、疲れてるんじゃないかなーって。


「お気遣いありがとうございます。もう交代の時間になりますので、ご心配なく」


相変わらずのツンツン口調。もう慣れたよ、あんたのソレ。